西の魔女みたいに

意思を持って積み重ねる日々の記録

なぜスウェーデン?

さて、高校2年生の夏休みからスウェーデンへ行くことになりました。

小学校の頃までは、のびのびと暮らしていた記憶があるのですが、中高時代は私にとって暗黒時代でした。
誰しもそうかもしれないけれど、思春期で、私の場合は、自分の殻にどんどんどんどん閉じこもっていた気がします。
中学に入ると、女子はどんどんグループ化が進んでいくものなのかもしれないけれど、私はグループに入れず、周りと同調できずにいました。
だから、どんどん、人と違う方向へ行こうとしました。私はみんなとは違うの、って感じです。

当時の県立高校は学区制で、9割以上の子が学区内の高校に進学していましたが、そんなわけで、私はわざわざ学区外の高校へ行きました。
私のことを誰も知らない学校へ行こうと思ったのです。
その上、2年生になれば留学することになっているのだから、誰ともあまり仲良くする気はありませんでした。特権を手にした気持ちです。

そんな私だったのに、留学する前に、クラスの友達は寄せ書きを贈ってくれました。
先生が発案して書いてくれたものなのかもしれないけど、素直に人と仲良くなれない自分が酸っぱく(?)感じました。
なんだか直視できない気持ちでいっぱいだったけど、くすぐったいような、嬉しい気持ちでした。
同時に、誰ともそんなに深く付き合っていないので、書いてあることはどうしても表面的なことばかりで、寂しく、そんな風にしかできない自分を恥ずかしく思いました。

で、タイトルの、なぜスウェーデンにしたのか、という話です。
いくつかポイントはあったと思います。
まず、上記に長々と書いたように、人と違う、人があまり目を付けない、というところです。
スウェーデン語なんて言葉があることすら知らない人が多く、「スウェーデンに行くんだ」というだけで「お!」という感じになるからです。
なんて、浅はかな理由!

スウェーデン語を勉強するために、留学前、少しの間、東京駅までスウェーデン語を習いに行っていました。
学校帰りに部活もせず、一人で、ちょっと遠くまで出かけるのも楽しかったです。
行きと帰り、いつもいろいろな経路を使って、一人、遊んでいました。寂しいやつです。

あとは、テレビでスウェーデンが「森と湖の国」として特集されているのを目にしたことがあったからです。
物心ついたときから、私は植物が好きでした。森も湖も好きでした。
なので、「森と湖の国」と称される自然にあふれた国に行ってみたいと思ったのです。

それから、スウェーデンが寒い国であるというのも魅力でした。
いつも私は、暑いところより寒いところが好きです。
夏より冬が好きですし、当時は行ったことありませんでしたが、沖縄より北海道に行きたいと思っていました。

このくらいの理由で、私はスウェーデンに約1年弱、留学することにしました。