西の魔女みたいに

意思を持って積み重ねる日々の記録

留学したことのつづき

昨日は留学したことを書こうと思って、その前段階で終わってしまいました。
そんな風に英語が好きだった(?)私だったので、これまた母がどこからか、留学の話を持ってきました。
知り合いの知り合いのお子さん、とか、そんな感じの遠い関係の人で、高校時代に1年間アメリカに留学した、という人を連れてきたのです。

母と一緒に話を聞きました。
当時の自分が何を考えていたのか、何か考えていたとしても、その考えが自覚されることはなかったような気がしますが、「ああ、留学したほうがいいんだ」と思ったような気がしています。
自分では振り返ってやっと分かったことですが、自分の希望として留学がしたかったわけではなかったようです。ひどい話だ。

高校一年生になって、交換留学をコーディネートしてくれる団体に応募しました。
代々木のオリンピックセンターで両親と一緒に面接を受けたり、簡単な英語のトレーニングをしたりした記憶があります。
そこでの出来事として、面接で、両親のよいところを聞かれたのですが、父のよいところばかり話して、母のよいところがなかなか言えず、そのことを母があとでとても悲しみ、泣きそうだったことをよく覚えています。
ごめんね、お母さん。
でも、その頃の私にとって、父は全然怒らない人でしたが(単に接触機会が少なかったのだと今では思います)、母はいろいろなことでよく怒る人だったので、いろいろとしてもらっていることについては当たり前のことにしか思っていなかったんだと思います。
また、英語の作文課題があって、私は、言いたいことを伝えるのに適切な言葉を辞書で引いて文を組み立てていたようなのですが、「もっと簡単な単語の組み合わせで考えてみて」というアドバイスをもらったこともよく覚えています。
ありもので勝負していいんだ、という新しい視点をもらった気がしました。

面接の前に、行きたい国を第五希望まで書かされました。
私はなんとなく、アメリカは嫌でした。
あんなテンションの高そうな国に行っても、とてもやっていけないと思ったのです。

ただ、せっかく留学するからには英語ができるようになったほうがいいのかな、と思い、第一希望はイギリスに。
第二希望はフランス、第三希望はドイツとか、そんな感じでヨーロッパの主要な言語の国にしたと思います。
それで、確か、第四希望にスウェーデンと書いたのだと思います。

面接では、イギリスはとても人気が高い上に、枠も少ないと言われました。
スウェーデンはきっと希望する人が少ないのでしょう。なんだかすごいスウェーデンを推されました。

でも、実は、心の中で行ってみたいと思っていたのはスウェーデンだったので、その推しにやすやすと乗り、面接の場でスウェーデンを第一希望に変更しました。
母は、ちょっと思惑がはずれてがっかりしたようでしたが、私は、森と湖の国、誰もあまり行ったことのない国、スウェーデンに行くことを楽しみに感じていたと思います。