2001年7月−2002年3月のノート
2001年7月29日から書き始めている。
この頃の私は大学4年生で、前年就職活動もせず、進学も迷っていた。
路地の花の研究をしていて、身近な植物にすっかりはまっていた。
それで、街を美しくする手助けをする花屋さんになりたいと思い、あちこち花屋さんを巡って、大学の先生に無視されるようになっていた。
そんな頃の記録…
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3月−4月頃
書き始めたのは7月29日だけど、なぜか貼ってある牧野富太郎。
彼の精緻な植物画には本当に魅了されました。
そして、松之山温泉センター。
2021年には500円になってます。
スキーに行ったのかな。
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7月7日
こちらも、なぜか貼ってある野球チケット。
誰と言ったのか、どんな様子だったのかとか、全く覚えてない。
今も昔も、野球に興味ない。
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7月29日
帰省して、花屋さんになりたいって親に言った。
親はなんて言ったのかの記録はないけど、妹が「おねえはセンスあると思うよ」と言ってくれたと記録がある。嬉しかったんだね。
花屋さんの雑誌に載っていて憧れた、南青山にあるCOUNTRY HARVEST。
花と緑でこの街に心地いい景色を作りたいと思っている。
見せたいのは花そのものではなく、花で作ったデザインそのもの。
(深野俊幸さん)
この言葉にすごく感銘を受けたんだね。
時間をかけて作り上げるというところ。
街の景色を作っていくんだという意気込み。
お客さんの顔が見えるっていうろこともいいなって思ったんだよね。
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7月31日
日光に行ったこと、多分、大学のゼミ合宿のことを振り返る日記。
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8月6日
大学の先輩と研究のために路地裏へ。
軽く200種くらい記録ができそうと書いてる。
楽しかったな。
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8月12日
数日前にCOUNTRY HARVESTにメールを書いて、残念メールが返ってきたらしい。
たぶん、スタッフ募集がなかったんだろう。
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8月19日
お金もない中、東京の花屋さんをいくつか巡ったのかな。
フラワーアレンジメントを習いながら、アルバイトで花屋人生をスタートさせようとか書いてる。
パリに花留学、イギリスにガーデニング留学もいいなーって。
とりあえず、先生や先輩に院には行かないことを伝えないとと思っている。
その日の夜、小学校の同窓会があったらしい。
6年生の担任に、「今、何をやってるの?」と聞かれ、「都市計画です」と答えたら、「どうしてそんな方向に行ったんだろう」と驚かれたらしい。
「本当は花屋になりたいんです」と言ったら、「そうかもしれないね」って言われたようです。
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8月23日
すでにこんな言葉に共感していたんじゃないか!
世の中にはたくさんの物が溢れているけれど必要なものはそう多くない。
魅力的な人はいいオーラを湛えている。
その「気」に敏感になること。
直感が呼び寄せた物、心が喜ぶ物に、数少なく囲まれている人の姿は美しい。
身仕舞いよく、丁寧に生きているという感じがする。
(光野桃さん)
あとは、こちら。
あなたはそのままでいいのよ。
もう少しそのままで孤独に耐えなさい。
(桃井かおりさん)
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9月2日
人を愛してるとか言っときながら、誰かに寄りかかって生きているだけなのかもしれない。
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9月5日
待ちに待った仕送りは7万円。
あっという間に引き落とされて、振り込まれて、残ったのは2,000円。
お金がなくてもいいもん、平気だもん、お金がなくても大切なことを忘れなければ、毎日を豊かに暮らせるはず。
そう思うけど。
お金だけが全てじゃない毎日を送りたい。
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9月10日
花屋巡りをするも成果が上がらず、自分でもこのままでいいのか疑問に思う日々。
一応、お店をやりたい、グリーンアドバイザーと造園設計士の資格を取ろうとか書いているけど。
そろそろ卒論に真剣に取り組まないとやばい。
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12月28日
相手のことを本当に好きなんじゃなくて、いつも心配して欲しいだけなのかな。
そういう相手が欲しいだけなのかな。
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1月1日
お父さんが「星がきれいだね」なんて言うから、思い出して泣いちゃった。
初めて私が「別れたい」って言った時、土下座されたって何だって、どんなにお願いされたって、別れてればよかった。
あの時から、彼は何も変わっていない。
ただ、思い出ばかりが増えて、辛くなった。
でも、これでやっと自由になれる。
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3月31日
ちゃんとご飯を作ってた。偉い。
その日の献立。
じゃがいもソテー
牛肉と玉ねぎ炒め
にんじんグラッセ
ベビーリーフサラダ
ごまごはん
公務員試験に向けて、勉強を始めた。